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体当たり突撃レポート~萌え♥きゅん♥ICU編~

風邪でしばらく寝込んでいる間にもう5月。
連休の予定も全キャンセル状態で引きこもりちぅ。
いやー、入院中より病人らしくて、昼間寝てる時間多いし(笑)


さてさて、予定では4時間だった手術は結局6時間にて終了。
惜しい・・・
あと1時間で「大手術」(笑)

前日の麻酔弟子先生と師匠の話では手術が終わったらすぐに意識は戻り、挿管は手術室の中で取るとのこと。
「でもその時のことは覚えていない人も多いですよ。」
はい、まったくもって記憶にございません。

私の記憶があるのは既にICUに移ってから。
猛烈に「かゆい」ことから意識が戻っている。
とりあえず「かゆい、かゆい」と自分で訴えているのも覚えている。
なんかいっぱい先生達に囲まれていて、主治医マジメくんが「手と足かゆい?」と私に聞くので「かゆい、かゆい」と。
そのうちなんだか手足がしびれてきて「しびれてる」と訴えたのも覚えている。
マジメくんが「しびれてるの?かゆくてしびれてる??」と聞いてくるので「かゆくてしびれてる。」と答える。
するとマジメくんの「硬膜外入れたらダメですね。とめましょう。」というセリフが。
どうやらこのかゆみとしびれは背中に入れてる硬膜外麻酔に反応してるらしい。
え?でもこれ止められたら痛いんちゃうん???
と思ったわたしはどうやらそのようなことを口に出したらしく(この辺はまだ意識朦朧であんまり覚えていない。断片的に記憶あり。)マジメくんが「大丈夫だからね。他にも痛み止めはあるからそれを使うから痛くないよ。」と言ってくれてる言葉は覚えている。

手術直後の記憶であるのはこの部分だけ。
この後にどうやらママがICUに呼ばれて中に入ってきている。
ママいはく「あんた普通にしゃべってたよ。なんか色々言うもんやから麻酔の先生と看護師のお兄ちゃんがあんたがなんか言うたんびにバタバタ走りまわってたわ(笑)」とのこと。
ママとしゃべった記憶も全然ないし、なんか色々言った記憶もない(笑)

*後日談
マジメくんに「手術直後とかになんか変なこと言わんかった?」と聞いてみたけど「言ってなかったよ(笑)」とのこと。一応気になるので担当医の女の先生にも聞いたけど「大丈夫(笑)」とのこと。よかった・・・



病室で向かいのベッドの人が今回乳がんの手術をした方だったんだけど、乳がんごときだと術後も病室戻りで、その時の様子は全然しゃべってなかった。
先生や看護師さんやご家族の方が何か聞くとそれには「うん」とか「いや」とか答える程度。意識は朦朧。普通には全然しゃべってなかった。
そして硬膜外麻酔なども入ってないけど点滴から鎮痛剤が入っているせいか一晩よく寝ていらっしゃった。
私もこんなもんだと思ったら・・・・
鼻には消化液を出すチューブをしてるし、酸素マスクもしてるのに、酸素マスク持ち上げてかなり普通にしゃべって「痛い」だの「かゆい」だの「しびれてる」だの言っていたらしい(笑)
うーむ・・・・あたし恐るべし・・・

さて、次に記憶があるのは夜の10時頃。ここからは完全に覚醒。全部覚えている。
今の自分の置かれている状況を冷静に見ると、ICUは完全個室らしい。
電気は消されているので室内は暗い。
なんかモニター類に色々と囲まれている。
足元のちょっと離れたところにパソコンが置いてあり、そこに先生だか誰だか若いお兄ちゃんが画面見ながらなんかしている。
とりあえず鼻にチューブが入っている、酸素マスクをつけられている、右手にも左手にも点滴らしいラインが入っている。感覚はないがおしっこ管もつけられている。お腹のドレーン(管)は術前の説明では2本ってことだけど何本入っているのかこの時点では自分では分からない。胸には心電図と思われるシールなどがいっぱい張られている。指先にもはめられている。
右手にナースコールを握らされている。
とりあえず身動き取れない状況で自分で把握したのはそれだけ。
「痛い」という感覚はあんまりないけどそれよりも「かゆい」
足が猛烈にかゆい。
足は血栓防止タイツを履かされて、その上から空気でマッサージするエアータイツを履かされているらしい。
これ・・・もしかして硬膜外麻酔じゃなくてこのタイツで足しめてるからかゆいんちゃうん・・・

うぉっーーーーーーーーーーーーーーーー猛烈にかゆいんじゃぁぁぁああああ!!!!!!

というわけで、あまり痛みも感じないので膝を曲げて足を組んで手で掻いてみる。
その途端・・・

キンコーンキンコーンキンコーン


警報音が鳴り響く。
どうやら室内にいたお兄ちゃんは看護師さんらしくすぐに振り向いて「どうかしましたか?わかりますか?」と言うので「足かゆい」と言ったら「ここらへんですか?」と足を掻いてくれた。
「いろんなモニターに繋がっているので動いたら音が鳴りますからね。あんまり動くのが激しいとちょっとベッドに固定させてもらうこともありますからあんまり動かないで下さいね。」とのこと。そういえば術前の同意書で「必要な時は拘束します」ってなのに同意したな。うーん、ただでさえいろんなものに繋がれているので、この上更に縛縄プレイは勘弁してほしい。

お兄ちゃんはその後「ずっと上向いて寝てたら背中痛いですか?ちょっと横になってみますか?」とひょいと私をお姫さま抱っこ状態で持ち上げて、下に三角形のクッションをかましてくれて横向きにさせてくれた。
うーん、ラク。

どうやらこのお兄ちゃんが今夜の私の担当らしい。めっちゃ若くてかわいい。きゃ♥萌え~

その後から1時間に一度ぐらいお兄ちゃんがお姫さま抱っこして体の向きを変えてくれる。
一度、お兄ちゃんがいないときに背中が痛くなってきたのでナースコールで呼んだら普通に女の看護師さんが来てくれた。体は私ぐらいなのであまり大きくない。向きを替えて欲しいと訴えたら替えてくれたんだけど、背中を押してクッションで押しながら体勢を整える。微妙にずれててしんどい・・・・そして時間がかかるので痛い。
お兄ちゃんは体はそんなに大きくなかったけど、そこはさすがに男。お姫さま抱っこ状態で体勢を替えてくれるので一発だしズレがなくてラク。

夜中になってかゆみよりも痛みが勝ってきた。そりゃ硬膜外麻酔止められてるし。ってか、背中に入れたカテーテルってば刺し損???師匠頼むでーなどと頭で考えるも痛みが増してくれる。お兄ちゃんに「痛い」と訴えたら「痛みが出てきましたか?それじゃー痛み止め入れましょうね。すぐにラクになりますよ。」とのこと。入れて入れて。

お兄ちゃんが痛み止めを取って部屋に帰ってきた。
「はい。じゃー痛み止め入れますね。」そう言いながらお兄ちゃんが後ろから抱きしめてきた。
きゃ~~~~~~~と思った瞬間・・・


きゅん♥


坐薬入れられました・・・・・_| ̄|○

もう、抵抗の余地はありません。後ろから抱きすくめられたらイチコロです。

「はい。これですぐにラクになりますからねー。」と笑顔のお兄ちゃん。
あぁん。。。
もう腰抜けです。


そして、確かに坐薬の効果はてきめん!!!痛みはかなりなくなる。
うとうとしているものの、やはり痛かったりかゆかったりするので完全には寝れない。
これも硬膜外麻酔のないせいなのか?などと考えたりしながらやけに頭もハッキリしてきたので「でも、想像してたよりは痛くないな。盲腸の時の方が痛かったぞ。」とか色々考える。
うとうとしてもちょうど1時間に一度は目が覚めるので体の向きを変えてもらう。

そんなこんなで数時間後またもや猛烈に痛くなってくる。ここで痛みを訴えたらまた坐薬プレイか。きゅん♥
一度やったら二度も三度ももう同じ・・・と開き直ってみたりなんかして「痛い」と再度訴えてみる。
お兄ちゃんが時計見ながら「もう一回痛み止め入れましょうね。」と取りに行った。
はい、くるよ、くるよ~、お兄ちゃんに抱きすくめられて・・・・・

きゅん♥

まぁーこの時の気持ちを歌に表すならのりピーの「碧いうさぎ」だなと後から思ったのでありました。

♪洗いたてのシャツの匂いに抱きすくめられたら痛みも悲しみも すべてが流れて消えるわ♪



さーて、次回は「手術の翌日編」です。って、いつまでこのシリーズやるんだ?
まだまだ語ることはいっぱいあります(笑)

by oppako | 2008-05-05 23:33 | 2008年5月日記  

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